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喪服の着付け(6)お誂え喪服の準備*長襦袢

今日は喪服用の長襦袢についてです。

今日もよろしくお願いいたします

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喪服用の長襦袢は白色のよね・・・。
多くの方がご存知だと思います。

留袖にも白の長襦袢ですね。

慶弔両用の白長襦袢といわれて、慶事にも弔事にも着用できる白の長襦袢を一枚用意される方が多いと思います。


弔事用の長襦袢


慶弔両用の長襦袢が一般的になってもうだいぶ経ちますので、今は弔事用の長襦袢を探すのが大変かもしれないですね。

慶事に用いられる紋様、弔事に用いられる紋様があり、それぞれの紋様のみで織られたものの為、弔事には慶事の紋様が入った白の長襦袢は来ません。

弔事におめでたい紋様が入っていたら失礼ですものね。
ですから昔は喪服には喪服用の白の弔事用の紋様が入った長襦袢、留袖(その他訪問着など)には慶事用の紋様が入った白の長襦袢を用意していました。

▼こちらは弔事用の長襦袢です。




慶弔両用の紋様はどちらにも差しさわりのない紋様になっています。
吉祥文様は避け、紗綾型や波、流水など。

いろんな文様が入っている場合は、その中のひとつでも慶事に相応しい柄が入っていれば両用には向かないということです。

時々「慶弔両用として販売されているけど・・・、いいの?」という商品ページもありますので、しっかりと柄の確認をしなくてはいけませんね。

▼ちなみにこちらは両用として販売されています。



慶事用、弔事用としてこだわりを持って購入されている方は、喪服の準備をされるときにはたとう紙の中を確認しましょう。
たとう紙に「喪服用」と書いていても、何かの間違いで弔事と慶事の長襦袢が入れ替わっているかもしれません。
ご自宅でお着付けの場合はすぐに取り換えれば済みますが、斎場でのお着付けの場合、取り替えることが出来ません。
ご注意くださいませね。


慶弔両用の長襦袢だと思ったのに違っていた


「私は大丈夫!ちゃんと呉服屋さんで確認して買ったから・・・」という方は安心ですね。
しかし先程のショップのように本当は両用に使えない柄でも、白地だからOK!のような感じで販売されているところもありますので、きになるようでしたら一度確認しておかれますと良いですね。

「想い」の部分では、弔事用、慶事用に分けて白長襦袢を準備することは深い意味があります。

ただ、お葬儀間近で、慶事用だった!ということに気付いてもどうすることもできない現実があります。

プレタの長襦袢を買われますか?
いえいえ、そのような必要は全くありません。

プレタ(仕立てあがっている)長襦袢は、長襦袢丈は着付けで整えられますが、裄丈が合わないとお袖から見えてしまったり振りから出てしまったりします。

かえってよろしくない着上がりになってしまうこともありますね。
これではご親族の皆様も心を痛められると思います。

着付けに伺いますと、このような時はとても気にされているお客様もいらっしゃいます。お気持ちはとても分かります。
でもあまり気にすることなく、今お手元にある長襦袢をお召しになってよろしいですよね?

「想い」の部分ではよろしくないこと。
慶事の柄の長襦袢であっても喜びの気持ちの葬儀ではないのですから、お客様と着付師しか知らないことですもの。それでいいのではないでしょうか。

着付師の立場から、知ったふりをして「本当はこちらの長襦袢は喪服には合わせないんですよね・・・」と言う方は居ません。
お客様が知らないことでしたらそのままスルーします。

お客様から質問を頂くときには、違いをお伝えしますが、だからといってこの長襦袢は着られません!とは言いません。
一般的にはそのように言われていますとお伝えするのみです。

亡くなられた方への想い、真心はお召しの紋様に関わりなくちゃんと伝わりますもの。



これからご準備される方は知識として知っておかれますと安心ですね。


次回、もう1回喪服の内容をお送りします。

喪服の着付け(1)レンタル喪服の準備

喪服の着付け(2)お誂え喪服の準備*喪服(着物)

喪服の着付け(3)お誂え喪服の準備*黒共帯(喪服用帯)

喪服の着付け(4)お誂え喪服の準備*帯揚げ・帯締め

喪服の着付け(5)喪服の家紋と貼り紋の活用

■喪服の着付け(6)お誂え喪服の準備*長襦袢

喪服の着付け(7)お誂え喪服の準備*着付け小物





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浴衣の着付けと帯結び

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カテゴリ: 喪服の着付け